未来を予測する最良の方法
未来は創るもの—過去の挑戦から学ぶ未来へのヒント
1990年代、日本が活気に満ちていた時代。
その頃、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏や、アップルのスティーブ・ジョブス氏(当時はネクストコンピューターで新たな挑戦をされ、後にアップルへ復帰されました)といった世界的な起業家が、日本で基調講演を行っていました。幸運にも、私もその講演を聞く機会に恵まれました。
その中で、ジョブス氏が語ったと記憶している言葉があります。
「未来を予測する最良の方法は、自分自身で未来を創ることだ」
この言葉は、私がベンチャーとして事業を展開していた頃の心に深く響きました。未来を描き、それを実現するための挑戦。それこそが、未来を創るために必要なものだと強く感じました。実際に手がけた取り組みが、現在では業界のスタンダードとなっている例もあります。
デジタルインスタントプリントシステム
ファンプリントの業界では、デジタル化が進んでも、インスタントプリント(ポラロイド写真)の売り上げにはなかなか勝てない状況が続いていました。この課題を解決するために、「撮影後すぐにプリントが始まるシステム」を開発しました。
しかし、利便性の面ではまだインスタントプリントには敵いません。そこで、無線LANを活用し、カメラから直接データを転送して自動でプリントできるシステムを構築しました。また、人気球団の公式グッズを作る会社から、「販売機会の損失を減らしたい」との要望を受け、撮影からプリントまでの待ち時間の問題を解決するために、プリント場所の工夫を提案。お客様の動線を考慮し、自然な流れでプリント場所へ誘導できるようにしました。
このような試行錯誤を重ねることで、より便利な仕組みを実現し、お客様の満足度向上に貢献できたのではないかと思います。
PRプリント永久機関
ファンプリントの世界では、撮影場所の確保が難しく、テナントの協力を得ることも容易ではありませんでした。また、撮影を勧めてもお客様に断られると、スタッフのモチベーションが維持しづらいという課題がありました。
そこで、施設のPRを兼ねた無料プリントサービスを考案しました。小さな写真(プリクラサイズ)を記念として提供し、その中に施設やイベントのPRを組み込むことで、来場者に施設の魅力を伝えました。また、より大きな写真サイズを有償で提供することで、PR活動の費用を賄うモデルを構築しました。
当初は、「プリントのコスト増加につながる」という懸念がありましたが、札幌の有名観光地で実際にデータを取得し、その効果を証明することで信頼を得ることができました。現在では、このモデルが全国で当たり前のように採用されるようになっています。
未来を創るために—考え続けることの大切さ
こうした取り組みを通じて、お客様の心理や現場スタッフの課題を見極め、それを解決する仕組みを考え抜くことで、ほんの少しではありますが、未来を創る一助になれたのではないかと感じています。
もちろん、企業ブランド力を維持するために大手メディアを活用することも、一つの未来を創る方法です。しかしながら、昨今のメディアの在り方に対しては、疑問を抱く場面も少なくありません。商品の紹介や比較において、ライティングや撮影の条件が公平ではないケースを見るたび、真の価値を正しく伝えることの難しさを痛感します。
また、映画の吹き替えやニュースのアフレコにおいても、意図的な演出が加えられ、情報が偏っているように感じることがあります。SNSにおいても、マスメディアからの引用が多く、それによって世論が形成されるケースが少なくありません。
このような状況の中で、私自身もより健全な未来の一部を創れるような取り組みができれば、と願っています。
PRプリント永久機関
さっぽろ羊ヶ丘展望台 (2007年試験営業)
大倉山ジャンプ競技場、藻岩山展望台、サッポロビール園、
さっぽろテレビ塔、登別クマ牧場、有珠山ロープウェイ、
サイロ展望台(洞爺湖)
下田ロープウェイ
天上山カチカチ山ロープウェイ
古宇利オーシャンタワー
国営公園イベント(滝野川すずらん公園、みちのく杜の湖畔公園、
越後丘陵公園、昭和記念公園、
アルプス安曇野公園2か所、木曽三川公園2か所、
平城宮跡歴史公園、讃岐まんのう公園、
うみの中道海浜公園、吉野ケ里歴史記念公園)
その他公園 新宿中央公園、水前寺江津湖公園
山中湖のカバ (こちらは、絵葉書サイズではなくチケットサイズでやっておりました)
デジタルインスタントプリント
2002年当時初めて試験営業 志摩スペイン村
流氷ウォークツアー、もみじ谷大吊り橋、伊豆シャボテン公園、
海遊館、キッザニア、ハウステンボス、三井グリーンランド、
ネイチャーランド、ナゴパイナップルパーク、古宇利オーシャンタワー
大家(うふや)、琉球村
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